

木工工作キットを作る際に役立てていただけるよう、木工工作の基本テクニックをまとめたページです。 木は自然の中で育った生物だから、いろんな特徴を持っています。木のことを知ると、木工工作がもっと楽しくなる!木のことを知って、君も木工工作の達人になろう!。 木工工作達人キャラ「一本木茂(通称:シゲさん)」が解説しています。

木の切り口を拡大してみよう!(下図もみてね)

※写真(財)日本木材総合情報センター「木材の基礎知識」
木の切り口を顕微鏡で見るとなんと穴だらけ!! この穴はストローのような構造をしていて、木が成長するために根から葉まで水をくみ上げる働きをしているよ。春から夏にかけて成長した大きくて壁の薄い細胞と、夏から秋にかけて成長した小さくて壁の厚い細胞が順番に並んでいて年輪が作られるよ。

製材にも年輪が見えるんだよ。

春と夏の境目が分かるから樹齢も分かるんだよ。

「元」とは、木の根っこに近い部分をさし、「末」とは空に近い部分をさすよ。

春から夏に成長した部分を「早材(そうざい)」、夏から秋に成長した部分を「晩材(ばんざい)」と呼ぶ!!
木材はストローのような繊維状の細胞の集合体だ。 木材は繊維の方向に切削するのか、繊維と直角に切るのかでは、加工のしやすさが全く違うし、刃物の使い方も変わってくる。ここでは木材の切削方法をマスターしよう。


木を繊維方向に削るときは、比較的簡単に削れるよ。しかし、油断は大敵!少しずつ削るようにしよう。また、鉛筆を削るときのように刃物をもつか、木材がぐらつかないように何かに押し当てて削ることを心がけよう。


木材を繊維と直角に切るのは大変だ。しかし、細い丸い棒ならカッターナイフなどでも切れるのだ。カッターナイフを前後に動かし、丸棒を転がすように切るべし。
削りかすも観察してね。木材は方向によって性質が異なることを木材には異方性(いほうせい)があるという!

木材に釘を打つ時はキリなどで下穴をあけよう。特に材料の端や薄い材料に打つときは要注意だ!下穴をあけずに釘を打つとストローのようにパックリ別れてしまう。

パックリ分かれてしまった。これはマズイ!

釘を打つところに印をして、キリを木材に対し垂直にして穴をあけよう。
木口面に釘を打つときは達人の腕の見せどころ!木口面に打った釘は繊維の間にスルッと入り、スルッと抜ける! さぁ、どうする?

木口(こぐち)面:ストローでいう穴だらけの面を木口面という。

繊維と平行に釘を打つと抜けやすい。分かり易くするためにストローを使ったよ。

①の材料にはキリを使って下穴をあける。②の材料には下穴を開けなくてよい。釘は、心持ち斜めに打つ。ここがポイントだ!
接着剤はたくさん塗ればいいってもんじゃない!均一にむらなく塗る、接着剤の力を最高に引き出すのが達人だ。

接着剤をつける。

接着したい部品どおしを、接着剤をすりこむように動かします。 何度か動かすと、「ふっ」と動かなくなる瞬間が!はみ出た接着剤は布などで拭き取る。
穴だらけの木口面はなかなか接着されない。強度が必要なところには隅木*を接着しよう。隅木とは、接着する一方の面が木口面になるような接着をするときに、強度を増すために入れる木片のこと。

木口面に接着剤を塗っても穴に接着剤が入りこんでしまうので工夫が必要。

いつもより接着剤を多く使うか、まずは穴を埋めるように接着剤を塗って乾かしてから、接着しよう。

接着する一方の面が木口面になるような接着をするときに、強度を増すために隅木を入れる。
焦りは禁物!接着剤が乾くまで待つ!それこそが接着の達人だ。接着を助ける身近な道具を紹介しよう。
輪ゴム
マスキングテープ
洗濯ばさみ
なべ
ペットボトル木の特性を知る事で木工工作もスムーズに進むよ!


○部分のような薄い板に接着材を塗る時は、接着剤の水分を木材が吸収して反ってしまいます。

接着剤を塗る面の反対面をぬらしたティッシュなどで先にぬらすと、あまり反らないのだ。

木口面に絵の具を塗るのも注意が必要だ。あまり水分を加えずに塗るように気をつけよう。アクリル絵の具がお勧めだ。

丸棒が膨らんで穴に入らない。

丸棒にやすりをかける。

またまた丸棒が穴に入らない。

かなづちで穴に入るまでへこませる。

接着剤の水分で木が膨らみぴったり接着できる。
木工工作をキレイに仕上げるには紙やすりは欠かせません!

繊維を意識せずやすりがけすると、左の写真のように木材は欠けてしまう。

ヤスリ掛けは必ず繊維の方向に沿ってかけよう。

春から夏にかけて成長した大きく壁の薄い細胞は柔らかく、夏から秋にかけて成長した小さく壁の厚い細胞は固い!

筋に見えるところが夏から秋にかけて成長した部分で、硬い。

手でやすりをかけると柔らかいところだけが削れるよ。大きな面をヤスリがけする時は平なものにやすりを巻きつけて使うと、でこぼこにならず綺麗にしあがるよ。

からくり工作や車の車輪など動きの部品は、ヤスリを丸めてバリをとるように注意しよう。バリが残っていると、動きがスムーズでなくなるよ。

からくり工作や車の車輪など動きの部品は、ヤスリを丸めてバリをとるように注意しよう。バリが残っていると、動きがスムーズでなくなるよ。

からくり工作や車の車輪など動きの部品は、ヤスリを丸めてバリをとるように注意しよう。バリが残っていると、動きがスムーズでなくなるよ。

やすりがけ終了!バリが消えました。これでからくりがスムーズに動くよ。

面取り(角に丸みや平面をつけること)前の木材。

何か平らなものに巻き付けて面取りをすると、きれいな面ができるよ。

面取り後の木材。角が取れてツルツル。
工作中にミスしたり、間違うことは誰にでもあります。しかし、簡単に諦めないでくださいね。

木工用接着剤は水に弱いのだ。ぬらしたティッシュや綿棒などで水分を与えて、数分待ちましょう。様子を見ながら、水分の量を多くしていくとうまくはがれるよ。

はがした後に残った接着剤はやすりなどできれいにとりましょう。

ぬらしたティッシュなどで、傷の部分に水分を与えると木が膨らんで傷が目立たなくなるよ。

丁番・・・工作では蓋の開け閉めに利用されることが多い部品です。

割りばしの先を穴より少し太く丸めに削る。

かなづちで木殺し。

割りばしを回しながらカット。

接着剤をつけて、穴にいれかなづちで穴に打ち込む。

とび出たところをカット。

カットした様子。

最後にやすりをかけて完成だ!